2025年の日本

ざっと日本を見まわした印象を書く。僕の視点はとても狭いものだから、必ずしも正しくはないとは思うけど、僕という視点からの印象だ。

日本人の多くが、平和とは何かについて目を覚ます。

これは事実ではなく、推測であり僕の思いでもある。

縄文時代は一万年から一万五千年ほど、平和な時代が続いたと考えられている。なぜそのような時代が続いたのか、その理由はまだよくわからない。ただ、傷つけられた人骨が見つからないために、「おそらく戦いや争いのない時代だったのだろう」と考えられている。

弥生時代から古墳時代にかけて、日本でも争うようになってきた。大陸から人が入ってきたからかもしれない。大化の改新の頃には天皇の一族が殺し合っていたことがはっきりと歴史書に残っている。

大化の改新以降、日本に長い平和はなかなか訪れない。ギクシャクしながら戦国時代を迎え、争いが激しくなったことで、ついに平定されて江戸時代になる。元禄の頃の江戸は世界一の都市だったという。なぜそれが可能だったのか? いろんな理由が考えられると思うが、第一に日本人の民度が高かったから。そして、それはなぜ成し遂げられたのか? それが大事だ。

一つにはよく教育水術の高さが言われる。確かに識字率が高かった。では、なぜ識字率が高かったのか? それは将軍や領主など、上に立つものが下々が知恵を持つことを遮らなかったことが大きいのだろう。

古墳時代から大化の頃まで、大陸の人たちが来るようになって争いが増えた。それがやっと江戸時代で収まる。幕末になるとアメリカの来航をきっかけに欧米諸国が来るようになり、貿易を強制してきた。欧米は植民地化を考えていたようだが、そうはならなかった。そうはならずに第二次世界大戦の敗戦を迎える。損して得とれ。敗戦という損をして、平和な時代を勝ち取った。多くの植民地が戦後独立していった。

古墳時代の頃に大陸から人が来て江戸の平和を構築するのに千年と少しかかった。幕末から第二次大戦後の平和までは百年弱だった。今回海外からの人たちが流入していろんな混乱が生まれているようだが、次の平和を作り上げるまでには十年前後かかるのではないか? 

日本人が目覚めるとそんなふうになるような気がする。

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