ウブドでAKOちゃん
ニュピの前日、ウブドの交差点でブタカラのお祭りがおこなわれていた。一時間近く炎天下に立っていたので、木陰に入って休んでいたら、隣に怪しげな風貌の男が立っていた。リュックに「脱原発」と書かれていたので話しかけてみた。
「話しかけてもいいですか?」
「あ、ありがとうございます」
「原発の反対運動をしているのですか?」
「はい、さっきもそこで立っていたら警官がやってきて追い払われました」
「立っているだけで追い払われるの?」
「インドネシアでは脱原発を公で訴えると法律違反なんだそうです」
「なんで?」
「日本がインドネシアに原発を輸出しようとしていて、それに反対することを禁じているんです」
「そうなんだ。それでバリ島に来たの?」
「世界中旅してます」
「脱原発を訴えて?」
「はい、そうです」
「ホームページとかはあるの?」
「友達や仲間が作ってくれています」
「あなたのしていることをどうやって調べたらいいの?」
「ありがとうございます」
そういって一枚の紙切れを手渡された。
アーニー・ガンダーセン 岐路に立つ日本
9/5にフェアウィンズ・アソシエーツのアーニー・ガンダーセンの講演を聴いてきました。その概要をここに記します。いつもと同様メモによるものなので多少の違いはあるかもしれませんし、ところどころ話しが抜けてしまっています。ご容赦を。
日本は今がチャンスである。なぜなら、原発を選ぶか否か、明確な選択ができる状況が整って来たからだ。そして、選択後にはその影響が大きく現れる。
かつてわたしはスリーマイル島事故の専門家として法廷で証言しました。この経験があったからこそ、みなさんの前に立っています。311が起きたあと、メルトダウンするとすぐにわかりました。当時、専門家がメールのやりとりをしていて、それを読んでいれば事実はほとんどわかりました。私がほかの専門家と違ったのは、それを公に発表したからです。スリーマイル島のとき、アメリカ政府はその事故のことを隠蔽しました。そのときわたしは妻と約束したのです。同じようなことが起きたとき、過ちは繰り返さないと。政府が過小評価するであろうことは予測できました。すでにスリーマイル島のときに経験していたからです。
CNNから連絡が来たのは幸いでした。アメリカの人たちに福島で何が起きたのか話せたから。あのとき日本政府はレベル4だと発表し、アメリカ政府はレベル5だと発表しましたが、そのときにはもう実はレベル7であることはわかっていました。