都議のヤジで知ったこと

都議会議員のヤジの件があちこちで話題になっていますね。先日、その話をきっかけにある女性からこんな話を聞きました。

彼女のことを仮にAさんと呼びましょう。Aさんはある有名な大手会社に勤務しています。そこでとても悔しい思いをしているとのこと。どんな悔しい思いをしているのか。

「産休を取った人の仕事が全部わたしのところにやってくる」

そこで上司に文句を言うと、「それはマタハラだよ」と言って取り合ってもらえない。

どういうことかわかりますか?

「マタハラ」は「マタニティ・ハラスメント」。たとえば産休を取ろうとする人に「この忙しいのに休みを取る気か」などと言ってしまうことを指します。これは明らかに問題です。そんなことを言われてしまうと産休が取れなくなります。会社によってはひどいマタハラで、妊娠するとやめなければならないところもあるそうです。だから「マタハラ」はいけないことだとされています。Aさんが悔しいのは、「マタハラ」とは関係ないことを主張しているのに、「マタハラ」にされてしまうことです。

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化学物質のビッグバン

昔から様々な化学物質が生み出されてきた。その速度は年々上がっている。多くの分野での技術向上のために化学物質を合成する手段が増えてきているからだ。これらの化学物質がどのような作用を及ぼすのか、たいていのものはきちんと調べられていると思うだろう。ところが違う。

たとえば環境ホルモン。この言葉をあなたは覚えているだろうか? いまでは内分泌攪乱物質という名前になっている。現在では起きている現象と化学物質のあいだに有意の関係が見出されないとしてほぼ無視されている。

毒性実験はどんどんスピードアップさせられている。効果のある薬物がなかなか輸入できないのは毒性実験に時間がかかりすぎるからだと言われる。しかし、毒性実験には時間がかかるものだ。なぜなら催奇形性実験は数世代にわたって実験されなければならない。もし時間をかけた実験ができずに、数世代先に催奇形性が現れる物質を取り込んでしまったら大変なことになる。しかし、そのような実験は軽視される傾向にある。

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オウム真理教の信者と一緒

311以前に、いま現実に起きていることをSFとして読まされたら、そんなこと起きるわけないだろうと作者に突っ返しただろうな。

だって、原発事故を起こして、周辺住民は継続的に放射性物質を浴びているのに、それでも原発を継続発展させようとして、海外に輸出までしようとして、そのようなことをしている政権を日本人は支持しているんだよ。

新しい常識はまったく理解不能だ。

経済三団体は被曝してもその症状が出るのは数%だから問題にせず原発を作り続けようと言っているようなものだし、政府はこんな状況でも景気が良くなるためには「放射性物質の多少の摂取はかえってからだにいいんじゃないの」と言いたいがごとくの行動をしている。

311以前にSFで読まされていたら、そんなこと起こるわけがないときっと誰もが思っただろう。ところが、実際にはそんな状況を受け入れている。

核廃棄物が増え続けても景気のためなら我慢するし、将来的に核爆弾を作る必要性が生まれるから原発を廃止しようとはしないし、食べ物に多少の放射性物質が入っていても、気にしなければ平気と多くの人が思っている。

これ以上の洗脳状態があるだろうか? オウム真理教の信者たちを馬鹿にできなくなってきた。

「仕方ないからがまんしている」というのはすでに洗脳されているのと同じだよ。

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