トリチウム水を飲むとどうなるの?

2019年9月10日、環境相退任前日に原田義昭前環境相は「思い切って(海洋に)放出するほかに選択はない」と語った。放射性物質トリチウムを含む処理水の海洋放出を主張した。
処理水は今も毎日170トンずつ増え、現在計116万トンがタンク約千基に保管されている。東京電力は2022年夏ごろには満杯になり、原発の廃炉作業にも支障が出る恐れがあるとしている。国は有識者でつくる小委員会を設置し、気体にして大気中に放つ「水蒸気放出」や「地層への注入」なども選択肢に処分方法を話し合っているが、答えは出ていない。
メディアは風評被害のひとつというように問題を矮小化しようとしているが、それは果たして本当か? もしトリチウム水を飲んでしまったら、どうなるのか?

○なぜ政府は安全だというのか。
そもそもトリチウム水は、仕方なく放流するものだった。
原発によって産まれてしまい、取り除くことができないから。
それを安全だという理由は大まかにいってふたつ。

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2012年の天体ショー、金環食、月食、金星日面通過、木星食、金星食

当たり年

去年12月10日の皆既月食に続き、今年は様々な天体ショーが観測されます。まさに当たり年。マヤ歴で2012年が世界の終わりの年とされたのがうなずけるほどいろんなことが起きますね。

3月26日には金星と木星のあいだに月が見られました。トップの写真がそれです。

これからの予定は5月21日の金環食。次は6月4日の部分月食。そして6月6日の金星日面通過。7月15日には木星食。8月14日に金星食。すごいです。

金環食はあちこちで噂になっているので詳しく書く必要はないと思いますが、東京では173年ぶりで、つまりは前に起きたのは東京がまだ江戸の頃。次に起きるのは300年後だそうです。そのときに「東京」はまだ東京なのでしょうか?

5/21は朝からこれを見る準備をして、しっかり観察するつもりです。そのために太陽観察用のグラスと写真撮影用のフィルターを用意しました。あとは晴れてくれるのを待つばかり。ドリカムのファンが今回の金環食を強く待ち望んでいるそうですね。「時間旅行」という歌に今回の金環食が登場するのです。懐かしい。

6月4日の部分月食は1/3程度が欠けるとのこと。月食はまあたびたび見られますからね。そんなに珍しいことではない。

その二日後の金星日面通過が珍しい現象なんですね。前回は2004年6月8日に起きたので、たいして珍しいものではないように感じるかもしれませんが、金星日面通過はたいてい8年あいだをおいて二回、対のように起きる現象なのだそうです。だから、2004年から以前は1882年12月6日に起きたそうです。そのときにはマーチ王と呼ばれたスーザが「金星の日面通過」というマーチを作曲したそうです。どんなものか興味があったので探したら音声ファイルを見つけました。どんな式典で演奏されたのでしょう?

その8年前(1874年12月9日)には日本に欧米の観測隊がやってきて観測したそうです。そのときの記念碑が神奈川県横浜市西区の紅葉坂と長崎県金比羅山にあります。

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