週刊金曜日の2019年1月25日号に水俣病についての話を書いた。
すると映画「MINAMATA」がジョニー・デップの主演で撮影されていることを知る。
興味を持って調べると、助演者に美波という女優の名があった。
その人のことをまったく知らないのでネットを調べると、美波という人は二人いて、一人はその女優の美波、もうひとりは歌手の美波。
同じ名前が二人いたらややこしいだろうなと思いながら歌手の美波についてさらに検索すると、三日前にYouTubeに上げられた楽曲を見つけた。「カワキヲアメク」という曲。見ると、たった三日で102万回再生されている。おや、と思い聞く。
若者の苦しさが歌われていた。その苦しさは若者特有のもののようでいて、現代の病理につながっているもののように感じた。
チェット・ベイカー没後30年
ジム・ホールと共演した『アランフェス協奏曲』をときどき聞いたが、チェット・ベイカーのことはほとんど知らなかった。ファンになったのはヒロ川島と出会ってから。川島さんはチェットと1986年の初来日の際に知り合いとなり、不思議な縁を結ぶ。
昨日、5月13日はチェットの命日。
毎年この日にはヒロ川島が「CHET BAKER MEMORIAL NIGHT」をおこなう。没後30年という節目にその音を聞きに行った。川島さんはただチェットのファンだからとMEMORIAL NIGHTをおこなっている訳ではない。
彼はチェットの楽器を譲り受けたのだ。
バワルカールのドゥルパド
北インドの古典音楽ドゥルパドをはじめて生で聞いた。場所は杉並公会堂の小ホール。きっかけは2016年に一緒にニュピに行った亜矢子さんからのお誘い。バリ島でドゥルパドの話をした。
「どんな歌を習っているの?」
「インドの古典音楽」
「どんな音楽なの?」
「うまく言葉では言えない」
バリ島から帰ってきてしばらくしたらメールが来て、そこにYouTubeへのリンクがあった。それが僕のドゥルパド初体験。倍音声明に似ているなと思った。後日知ったのは、ドゥルパドがヨーガの際におこなった瞑想から発達したものだということ。それが次第に人気を得て、宗教儀式などに取り入れられ、次第に音楽へと独立していったのだとか。一時期衰退したが、昨今のスピリチュアルブームで再発見され復活してきたそうだ。
ここにその送ってもらった映像がある。