「The Cove」がついに日本でも一般上映されることになりそうです。
そうなると今度は日本人の認識とアメリカ人の認識のギャップにきっと驚く人たちが現れるでしょう。なぜアメリカ人はあんなにイルカや鯨が大切で、一方日本人はなぜ鯨を食べたがるのか、それが根っこの部分から理解できないと会話ができないですからね。
「The Cove」を見ても、アメリカ人の根っこはわかりません。人によってはあまりにもきつい意見の押しつけで見ていられないと劇場を出ていく人もいるでしょう。実際に知り合いに我慢ならぬと出てしまった人がいます。
イルカや鯨がいつから大切にされているのかを調べると、アメリカ人の心情が少し理解できます。
わんぱくフリッパーがアメリカで放映されたのは1964年。それが日本で放送されたのは1966年からでした。この番組でイルカの人気が一気に高まり、水族館でもイルカショーを取り入れるところが増えたと言います。一方で60年代後半からヒッピームーブメントが盛り上がってきます。ヒッピームーブメントとは、ベトナム戦争の意義を疑問視する人たちが反対運動を起こし、愛と平和を訴え、自然への回帰などを唱えた運動で、様々な文化・芸術・思想を生み出していきました。アメリカ人の多くはこの運動に非常に大きく影響されています。
だから、1968年にアポロ8号が月の周回に成功し、地球の写真を撮影した際には、その写真がヒッピームーブメントの大きなシンボルとなりました。つまり「どんなに人が対立していても地球はひとつ」ということが、その写真を見ることでぐっと心に迫ったのです。
ほぼ時を同じくしてロジャー・ペインは鯨の唄を録音、研究し、その唄が鯨の間にどのように浸透していくのかを発表しました。その唄は海域毎に流行があり、つまりは世界中の海で歌われている唄がつながりを持っていることが示されました。そのことが海のワンネスを象徴することになったのです。
ジョン・C・リリーはイルカの脳や言語の研究について発表しました。この研究は1955年から始められ、終了したのは1968年でした。それ以降、リリー博士は少しずつその研究成果を発表していきます。そのことでいかにイルカが知性的であるかを示していきました。
1973年に発表された映画『イルカの日』では、リリー博士をモデルとして、イルカの研究をしている博士に育てられたイルカが軍に利用され、兵器にされてしまう物語が作られました。後年アメリカ海軍は実際にイルカを兵器として育て、現実の話となります。
これらの研究や映画がバックボーンとなり、イルカや鯨はアメリカ人にとって平和の象徴であり、地球がひとつであることの象徴となりました。だからこそ、過剰にそれを守ろうとするのです。それは自分たちの平和を守り、人類の統一を夢見ることの象徴であるからです。最近では地球環境保護の象徴としての意味が重くなってきています。
一方で日本人にとってのイルカや鯨はどのようなものでしょうか。
日本人にとって鯨は恵比寿神でした。エビスビールに描かれている、あの恵比寿様です。鯨のいる海域はプランクトンや魚が豊富で、鯨のそばで漁をすれば大漁になりやすかったからです。その恵比寿様を日本人は捕獲して食べてしまうのです。その有り様が欧米の人たちには理解しにくいのでしょう。信仰の対象ですから絶滅はさせません。しかし、寄り鯨(浜辺に打ち上げられた鯨)などはいただく。さらにもし捕獲する際には、捕獲する者の命と引き換えにしてでもということになったでしょう。そのことが、神の神聖さを担保したのではないでしょうか。
日本の各地にイルカや鯨の墓があります。それはイルカや鯨を大切にしていた心の動きを表しています。僕も伊豆にあるイルカ捕獲に対する供養碑を見たことがあります。
ところがメルヴィルの名作『白鯨』にも出てくる「ナンタケット」を中心として、鯨油を取るために乱獲が始まると、日本もそれに釣られて捕獲の技術を上げて乱獲に加わるようになりました。乱獲に加わったときにはもう鯨は恵比寿様ではなくなっていたでしょう。それは収入源であり、そこで勝つことは帝国主義の世界を生き抜くことと同義になっていたはずです。
アメリカなどが乱獲を始めたから日本は被害者であるというのが、捕鯨を推進する人たちの言い分です。確かにそのような側面はあるでしょうが、そう言っている私たち日本人の鯨の捕獲方法は、いまではノルウェイ式捕鯨なのです。
海外の人たちから見ると、日本人は不思議な人たちに思えるでしょう。その理由はたくさんあるので以下に列挙します。
1.調査捕鯨の鯨を食べてしまう。(科学研究の対象物を普通は食べない)
2.捕鯨は日本の伝統だと言っているが、その捕鯨方法は伝統的なものではない。
3.日本近海での捕鯨を許可する代わりに、北極海での捕鯨はやらないでほしいという提案を却下した。
4.鯨を食べるのは北極海沿岸の作物がほとんど採れない地方に限られているのに、日本人は豊かな食生活が可能にもかかわらず鯨(特に北極海の)を食べることにこだわる。
これらのことに納得ができる説明をしなければならないのですが、日本人の僕でさえ納得できる説明をいまだ聞いたことがありません。海外の人たちが不満を感じるのも無理はないと思いますが、いかがでしょうか。
だから海外の人たちは強い口調で抗議してくるのです。それに日本人は答えなければなりません。
ここまで理解してやっと僕たち日本人は知恵を絞る舞台に乗れるのです。これらのことが理解できないと、反論すらできないのです。
では、どんなことを考えて反論していかなければならないでしょう。
1.伝統的な食文化がどのようなものかをはっきりさせる。
2.現在、捕鯨で収入を得ている人たちの収入を安定させる方法を考える。
3.国際的に日本の考え方が受け入れらるように、文化的背景の説明がきちんとできるように研究を進める。
4.海洋環境のさらなる保護。(水銀やカドミウムなどが問題にならないように)
これらのことを抜きに付け焼き刃の説明を繰り返していると、次第に問題は大きくなっていくでしょう。日本人の中からも捕鯨反対の声が次第に大きくなっていくと思います。
「彼らが不思議に思う」という以前に、あなたの設問といいますか「日本人は不思議な人たちに思えるでしょう。その理由」に挙げた内容に関して言えば、基本事項、事実事項すらよく知らないという場合がまずあります。
この問題は努力目標を日本側一方に押し付けるのではなく、相互理解・解決を目指すのであれば、両方からの理解に向けた態度・姿勢が求められます。
残念ながら捕鯨や鯨を食べることに反対する側の人たち・国はそのような「態度・姿勢」にかけているように実感します。
1の愚問について少し言えば、鯨の「調査捕鯨」は例えば野生動物としての鯨類の生態(動物学としての)や保護目的の研究・調査をしているわけではないという点です。この時点ですでにその問いを発する以前に誤解や問題の履き違いがあることに気づいて欲しいものです。
国際捕鯨委員会(IWC)承認下の国際捕鯨取締条約(ICRW)には以下の記載内容が明記されています。
「捕獲調査」は「ICRW第8条に基いてIWC加盟国すべてに認められている基本的権利」とした上で、ICRW第8条に基づいた調査は完全に合法的であって、第8条2項「調査の副産物(鯨肉)は加工し、政府の指示に従って販売しなければならない」と規定しています。これは調査を行うすべてのIWC加盟国を法的に拘束する義務であると言えるものです。
そもそもこの国際機関の役割、設立理由を知らないことから来るそれはやはり「愚問」といえます。
これは彼らにとって(この場合氏がおっしゃる「アメリカ人」)日本人が「不思議に見える」理由と言うよりは、捕鯨をめぐってあるいは国際機関の議論の場で何が問題とされているのか、そして自分は一体、反捕鯨とはいうものの何に対して反対しているのかといった基本的な点が感情に走るあまりに完全に失していることを表していると思います。また知らない相手に対して知ろうという寛容さ、理性がないことからくる自己本位な「否定」作用と理解します。
勿論こちら側から積極的に正確な意見・情報を伝え発信していくことは重要ですが、それも「聞く」相手あってのものなので現状ではこういった草の根的な試みは彼らには理解以前に聞く耳が持たれていないのが大部ではないかと実感しています。
以下いちいちここでは無意味だし面倒なので自サイトで続きは展開しています。
Paul Watson says:
“There’s nothing wrong with being a terrorist as long as you win.”
How do you manage TALKs with a man like him, according to your idea?
isa_2010さん、ようこそ。
いろいろと教えてくださり、ありがとうございます。
おっしゃるようなIWCの細かい取り決めなどを一般の人が詳細に知っていればいいのかもしれませんが、多くの人は「調査試料を食べてしまうの?」と思うだろうと言うことをいいたいのです。ぜひ、欧米の知らない人たちにisa_2010さんのいいたいことを伝えてください。
isa_2010さんのBlogを拝見しましたが、感情的になっているのはあなたのような気がしますが、いかがでしょうか。
僕はもし捕鯨を擁護するとしたらどうしなければならないかを話しているのに、なぜそのことについてあんなに強く否定されなければならないのかよくわかりません。
確かに捕鯨の歴史についてはかなり端折りましたが、だからといってそんなに感情的にならなくてもいいのではないですか?
もし僕が捕鯨に反対し「イルカ・クジラを獲るのはやめろ」と書いているなら感情的になるのも仕方ないかなと思いますが、言ってみればisa_2010さんも捕鯨を擁護したいでしょうに、なぜ私にそんなに感情的になるのでしょう?
hannahさん、ようこそ。
そのような人の感情を煽るような人の言葉は無視しておくのが一番だと思います。
多くの人はそのような煽りに載せられるほど愚かではありません。
頭のいい人ほど、じっくりと様子を見て行動します。
>おっしゃるようなIWCの細かい取り決めなどを
>一般の人が詳細に知っていればいいのかもし
>れませんが、多くの人は「調査試料を食べてし
>まうの?」と思うだろうと言うことをいいたいの
>です。
したがって「基本事項、事実事項すらよく知らないという場合がまずあります」と申しているまでです。
>なぜそのことについてあんなに強く否定されな
>ければならないのかよくわかりません。
ほう。何を否定してますか?「あんなに強く否定」とおっしゃるのは?
>僕はもし捕鯨を擁護するとしたらどうしなければ
>ならないか(略)確かに捕鯨の歴史については
>かなり端折りましたが、だからといってそんなに
>もし僕が捕鯨に反対し「イルカ・クジラを獲るのは
>やめろ」と書いているなら感情的になるのも仕方
>ないかなと思いますが、言ってみればisa_2010
>さんも捕鯨を擁護したいでしょうに
「感情的」という言葉は誰かを非難する場合、随分便利な語ではありますが、それをお使いになるご自身に対して内省する方はいませんね。あなたの様に。
自ブログを読んでいただいたということですが、実際読んだかは定かではありません。私は記事内で「擁護」派でも「反対を示威している」側の人間でもないと明言しています。
あとあなたは「歴史についてかなり端折」ったのではなく歪曲していると理解します。ご自身の主張する矛盾点、つじつま合わせの操作があると理解します。その上で「訂正だけはしておきます」と記しただけです。至って冷静に。あなたの記事への嫌悪感は「そんなことはどうでもいい」と冒頭で既に切り捨てているので記事内容に関係なし。
嫌悪感について触れておくと、どっちつかずのような態度をとりながら実際は「捕鯨」する側に対してマイナス・印象操作(無意識だろうが)を無邪気に行ってしまっている点について私は嫌悪しているだけです。とりあえずはどうでもいいこととして。しかしその偽善振りは上のHannaさんに宛てた返信でも露呈していますね。実際彼女のコメントはその点を鋭く突いてあなたに自覚させようとした試みではないでしょうか?
「相手側の身になって考える」という、今の日本の捕鯨擁護論に根本的に欠けている視点を提供されている優れた記事だと思います。
宣伝になって恐縮ですが、このたび沖縄辺野古への米軍基地移設と南極海での調査捕鯨について、日米両政府に中止を求めるインターネット署名を始めました。
-「いっせいのせ」でやめよう!! 辺野古移設と調査捕鯨!!
http://www.shomei.tv/project-1460.html
-”Stop Henoko Relocation & Research Whaling”
http://www.thepetitionsite.com/1/protect-dugongs-and-whales
(拙HPの案内・賛同者一覧)
http://chikyu-to-umi.com/kkneko/dandw.htm
賛同人には、米国から作家兼文学者ロバート・シーゲル氏、日本からは著名な動物学者の女子栄養大学名誉教授・小原秀雄氏に手を挙げていただきました。
よろしければご協力をいただければ幸いです。
賛同人・賛同ブログも募集しております。
(イタイ人の投稿でご迷惑をおかけしました)
iaw_2010様
iaw_2010さんが主張しているように考えていることは受け止めます。
>嫌悪感について触れておくと、どっちつかずのような態度をとり
>ながら実際は「捕鯨」する側に対してマイナス・印象操作(無意
>識だろうが)を無邪気に行ってしまっている点について私は嫌悪
>しているだけです。とりあえずはどうでもいいこととして。しか
>しその偽善振りは上のHannaさんに宛てた返信でも露呈していま
>すね。実際彼女のコメントはその点を鋭く突いてあなたに自覚さ
>せようとした試みではないでしょうか?
本文にも書きましたが、捕鯨を容認している人たちに問題点を列挙しているので、捕鯨を容認している人たちにとっては耳に痛いことを書いています。それは印象操作などと言うものではありません。こんな問題を無視して被害者ぶるより、反捕鯨の人たちにきちんと説明した方がいいんじゃないの?といいたいのですから。
Hannahさんに対しての返信で偽善ぶりがわかるとのことですが、よく意味がわかりません。もう少し詳しく説明していただけますか。iaw_2010さんはHannahさんと何か関係があるのですか?
ネコさん、ようこそ。
確かに辺野古移設はジュゴンのためにはやめるべきかもしれませんね。
ただ、そのことと調査捕鯨の撤退をバーターにするのはよく理解できません。
アメリカとしては、いまのまま沖縄にいれば問題ないのですから。
移動して欲しいと考えているのは基地周辺の人たちなのです。
基地が今のままで、調査捕鯨をやめたら、基地周辺の人と、鯨肉を食べたい人たちが困ります。
基地周辺の人と、鯨肉を食べたい人を足してもたいした数にはならないから、その人たちには我慢してもらいましょうと言うことでしょうか?
恐らくネコさんにはそんなつもりはないのでしょう。違いますか?
ただ、鯨やジュゴンを守りたいのだと考えているのだと思います。
しかしその結果、基地周辺の人たちと鯨を食べたい人たちは不満を抱えることになります。
基地周辺の人たちのためには、まず米軍がどこに行くべきか明らかにしなければなりません。
それは米軍にとっては、沖縄周辺で便利なところがあれば、どこでもいいのです。
しかし、近隣の住民が納得できる便利な場所がないのが問題なのです。
辺野古移設を中止することを提案するなら、代替地を考えなければなりません。それはアメリカの問題ではないのです。基地周辺の人たちが大変だと考えている私たち日本人の問題なのです。
捕鯨については、公海での調査捕鯨をやめるなら、日本近海での捕鯨の許可を取らなければならないでしょう。そうしないと捕鯨にまつわる文化が失われます。
こう考えてくると、辺野古移設中止と調査捕鯨中止はバーターになり得ないのではないかと考えますが、どうでしょうか?
せっかく僕の記事をほめていただいたのに、ネコさんの提案を否定するようなことを書いてしまってすみません。
調査捕鯨をやめることは近海での捕鯨を可能にできるなら賛成です。
辺野古移設中止は、代替地が見つかるなら賛成です。
しかし、それぞれの条件が満たされない場合、調査捕鯨をやめるのは疑問だし、辺野古移設に反対するのも疑問です。
ネコさんの主張したいことが僕にも理解できるように説明していただけるとありがたいです。
うまい解決法が見つかるといいですね。
>ネコさんの提案を否定するようなことを書いてしまってすみません。
とんでもないです。真剣にお考えいただき、ご意見を下さるのはとてもありがたいことです。
「バーターにする」というより「双方がそれぞれの問題について譲歩することでつりあいをとる」理由ですが、呼びかけ文をご一読いただいたうえで、もしまだ疑問があればお答えしたいのですが、よろしいでしょうか?
政府と市民を、まず切り分けてお考えください。
「普天間のまま」というのは、当面はともかくとして、日米両政府ともありえないとは思いますが。
あと、いま我慢させられている人たちもいますよね。現行の政策にも合理性に欠ける部分が非常に多いわけです(ともに多所で詳しく解説されているので端折りますが)。
代案はいくつか考えられているわけですが(これも多所で解説されていますが)、署名という活動の性格上、そのどれを選択する方々でも賛同できるようにしたいわけです。
中には、「米軍や捕鯨はそもそもいらない」という方もいるでしょう。それで現に困っている人がいるという意味で。
「近海での捕鯨は、調査捕鯨をやめることができるなら賛成です。」
「海兵隊の日本常駐は、辺野古以外の代替基地が見つかるなら賛成です。」
という言い方もまたできるでしょう。
私は、双方の問題でソフト・ランディングが可能だと考えていますが、つなぶちさんが「南極調査捕鯨継続」「辺野古移設」が一番マシな選択肢だともし考えておられるのであれば、たいへん残念なことだと思います。
普天間問題と調査捕鯨というまったく脈絡のない2つの問題を如何譲歩できるのか、まったく理解できません。
米軍基地に問題はアメリカ政府との議論ですが、反捕鯨に関しては、環境団体は騒いでますが、アメリカ政府にとってはある意味瑣末なことなので、取引の仕様がないです。ナンセンスとしかいいようながんですね。
反捕鯨の問題は、アメリカで巻き上がった動物愛護・環境運動の一環でもありますが、クジラの擬人化が、有色人種よりクジラが大事とも思えるくらい特別扱いをしています。彼らがクジラをあがめるのは勝手ですが、それを日本人に押し付けるのは、文化帝国主義だと思います。
クジラを神格化して、他人に押し付けるなら、ヒンドゥ教に配慮して牛肉を立つべきでは?
ネコさん、こんにちは。書き込みありがとうございます。
呼びかけ文をもう一度読んでみましたが、やはりよく理解できません。
アメリカと日本の譲歩と言うことですが、調査捕鯨と辺野古移設中止が譲歩になるとは思えません。
僕の認識が間違っていたら指摘して欲しいのですが、もとはといえば日本が米軍に基地の移動をお願いしたものではないでしょうか。それを米国は受け入れ、辺野古ならいいと了承し、移設前に政権が交代して辺野古以外に移ってくれと交渉しているのではないですか? だから米国としては、アジアを防衛するのに便利がよければどこでも良いのだと思います。しかも、人間を守ることと動物を守ることでは恐らく人間を守ることを優先させると思います。だから、日本国民が移動を望み、その候補地として一番便利がよい場所が辺野古であれば、そこになってしまうでしょう。
ジュゴンを守るのはもちろん賛成ですが、ジュゴンを守ることによってアジアの平和を犠牲にするかと言えば、そうは言えません。もちろんジュゴンを守りたいという気持ちはありますよ。でも、日本が防衛に対しての対策も持たずに、人を守るよりジュゴンを優先させるべきだとまでは言えません。
もしジュゴンも守れ、アジアの平和も守れる案があるのなら、それに賛成します。
>私は、双方の問題でソフト・ランディングが可能だと考えていますが、
>つなぶちさんが「南極調査捕鯨継続」「辺野古移設」が一番マシな選
>択肢だともし考えておられるのであれば、たいへん残念なことだと思
>います。
ネコさんが考えているソフトランディングというものはどのようなものか教えてください。
僕は「南極調査捕鯨継続」「辺野古移設」が一番マシな選択肢とは考えていません。
調査捕鯨は減少させ、日本沿岸の捕鯨に転換し、できれば伝統的な鯨漁を復活させればいいと思っています。ただし、現実問題として伝統的な漁法では経済的に成り立たないだろうなとは思います。それでも捕鯨をしたいという人がいれば、その人たちを応援したいと思います。時代が移れば伝統的な物事はどんどん衰微していきがちです。その流れに逆らってでも保存したいという人たちが集まることこそが伝統が伝統である所以だからです。経済のことばかりを優先させて名前だけの伝統を語るのはどうかな?と思っています。
辺野古移設に対しては、基地周辺の人たちの思いが大切なので、はっきりとした考えはいまはありません。どこに住んでいても、近くに米軍基地が来て欲しいと思う人はいないでしょう。だから、どの土地であれ、来て欲しくないという思いは受け止めるべきだと思います。しかし、だからと言ってどこへ移れと指示できる立場でもありません。
ですので、いまの考えとしては、署名は遠慮させていただこうと思っています。
ednakanoさん、ようこそ。
アメリカにはこんなサイトもありますね。
http://signgenerator.peta2.com/
http://www.mccruelty.com/
いろんな考えがごったにあります。
アメリカには日本人にシンパシーを感じる人もいるようです。
みんながみんな捕鯨反対ではありません。
でも、日本のメディアを見ていると、アメリカ全体が日本を否定しているかのように見えてしまう人もいるでしょうね。
つなぶちさん
>署名は遠慮させていただこうと思っています。
了解しました。もちろんご自由です。
貴ブログを宣伝の場に使ってしまいたいへん申し訳ありませんでした。
普天間移設問題については、グァム移転の経緯について宜野湾市・伊波市長が調べた報告書がありますね。オスプレイ、海兵隊の規模を含む必要性についても議論があるでしょう。
ともあれ、署名は基本的にワン・イッシューのもので、具体的な代案まで選別・集約すれば数が集まりません。それはどんな署名だろうと同じです。最大公約数の形にならざるを得ません。
伝統捕鯨をどうするかは日本の課題です。公海調査捕鯨は国際社会の問題です。ボン条約やICRWをめぐる経緯などはお調べになりましたでしょうか。
捕鯨の存続は、つなぶちさんがまさにブログ本文中で述べられた1.2.3.4.に対する「国際社会が納得いく回答」を出して「から」だと思いますよ。
コメントに対する一連のご回答を読むと、「”から”である必要はない」と受け取れ、その点が私には残念に思えると申し上げました。
>経済のことばかりを優先させて名前だけの伝統を語るのはどうかな?
まさに同感ですが、そうした議論が捕鯨でのみ突出しているこの国の状況は実に奇妙だと思いませんか?
マスコミと当事者が流布している捕鯨の伝統性が、国際社会あるいは国内でさえどう映っているか?については、私のHPも含めやはり多所で解説されています。まさに「名前だけの伝統でしかない」という点についてです。ちなみにIWCでも報告されてます。
ご興味がおありでしたらお調べになってみてください。
>みんながみんな捕鯨反対ではありません。
民主主義の国だから当然でしょう。日本が逆に捕鯨賛成一色に塗りつぶされるような恐ろしい状況に陥らないことを祈りたいものです。
長々と議論におつきあいいただきありがとうございました。
ごめんなさい、せっかく真摯にご質問いただいたのに、どうも焦点がぼけてますね(–;
米軍基地は、思いやり予算もキーワードのひとつかと。
あと、ジュゴンとクジラをリンクさせて何がワンイッシューだと言われてしまいそうですが、今回の当方の署名はたった3行のシンプルなものです。
「ジュゴンに影響さえなければどこでもいい」「県外で」「国外で」「いや、海兵隊いらん」という人、どなたでも賛同していただけるように。沿岸捕鯨「賛成」「反対」も同様です。
他の署名同様、細かい条件まで統一していたら署名になりません。
残念ながらカバーできないのは「細かい条件を設定しないとイヤだ」という方々ということで・・・
建設的な対話が可能な方には出来る限り丁寧にご返事したいところですが、お邪魔していることでもありますし、くどいようでしたら削除してください。
ネコさん、ようこそ。
いろんな意見を聞きたいので、ぜひまた書いて下さい。
書き込みありがとうございました。
此方にコメントされてるネコさん=kkneko氏は捕鯨反対の為の大嘘をネット中に書き散らしておられますが、私への再反論はすっかり諦めてしまわれたようです。
氏がどの様な嘘を書いているのか、を知っていただきたいので此方にも貼らせて下さい↓。
捕鯨が環境問題である、というのは完全な嘘です。
南極の鯨は持続利用可能な食料資源です。
それをまるで環境問題の如く喧伝して「畜肉は今まで通り食って良し」と仰るkkneko氏はクジラさんへの偏愛↓故にネット上に嘘を撒き散らしておられます。
『 ミンククジラのクレアは15歳、“豊饒の海”南氷洋で双子を育てるのに一生懸命なお母さん。~)
http://chikyu-to-umi.com/kkneko/nvl/novel.htm
kkneko氏が如何に疑似科学を振りかざし、自分が守りたいだけのクジラの為に大嘘を書いているかは↓で事細かに解説しております。
http://blogs.yahoo.co.jp/toripan1111/8888372.html ~から
http://blogs.yahoo.co.jp/toripan1111/8913473.html
までの10記事分でkkneko氏の戯言「鯨肉は環境負荷最悪の食品」を完全に粉砕しております。
私に一切反論出来なくなったkkneko氏は「名誉毀損でtoripanを訴える!!」と息巻いておられましたが、未だに訴状が届きません・・・どうなってるんでしょうか?w
http://blogs.yahoo.co.jp/toripan1111/archive/2010/3/10
ついでにkkneko氏の出鱈目の一例を御紹介しましょう♪
> FAO報告の指摘するように、畜産による環境問題の解決が遅々として進まない原因は、コストその他のオルタナティブ畜産の側の問題ではなく、「政治」です。
~政治の話ですから、日本の公海調査捕鯨をさっさとお開きにして市民運動のリソースをそちらに振り向けることこそが、畜産環境問題への取り組みを飛躍的に進める最も合理的な解決策のひとつであることはいうまでもありません。
ハイ、恐らく反捕鯨ちゃんの言い草の中でも最も醜い、アタマの悪い言い逃れがコレ↑ですね♪
FAO報告書が「環境への最大の脅威」と銘打ってまで警告してる、畜産の問題の解決が政治的な理由で遅々として進まないのであれば、何をさて置きその事を大々的にとりあげなければならないのは 『 ア タ リ マ エ の 事 』 ですよ?
ところが何故か貴方達反捕鯨さん達は、そこで貴方が言ってるように
・「日本の調査捕鯨を終わらせてからじゃないと畜産の問題が解決出来ない」
・「それからじゃないと畜産の問題ににリソースを回せない」
と仰います・・・w
南氷洋に数十万等は生息するクロミンクから、年に高々1000頭程度も捕獲しない調査捕鯨を、たった今すぐ解決しなければならない重篤な環境問題の如く大騒ぎして、本当に深刻な畜産の問題は隠そう隠そうとなさいます・・・w
「捕鯨問題を解決した後からじゃないと畜産の問題解決にリソースが回せない、だから解決出来ない」というのは喩えて言うなら
「一重瞼が気になって仕方ないから、肺癌の手術は後回しにしてまずは美容整形にお金を使う、だから肺癌の手術は出来ない」
とのたまうかの如き図抜けた「 寝 言 」ですね♪
http://blogs.yahoo.co.jp/toripan1111/8908412.html
toripanさん、ようこそ。
このBlog「水のきらめき」では、いろんな方の意見をお聞きしたいと思います。だから、明らかなスパム以外はたいてい掲載いたしますが、コメント欄に意見を寄せてくださった方に失礼なものの言い方は遠慮してください。
内容はもちろん批判してくださっても良いのですが、受けとる人によって嘘かどうか判断が分かれる内容に対して「嘘つき」と明言なさるのは、僕としては抵抗があります。
相手の感情を乱すような書き込みをするのではなく、互いに意見を書き合うことで内容を深めていくような書き込みをお願いします。
少々下品な言葉遣いがあったのは確かですね。申し訳ありません。
しかし捕鯨と畜産の環境負荷比較等、事実関係を明確にしなければならない議題に於いてkkneko氏が数多くの虚偽と誤魔化しを交えて捕鯨の悪宣伝をネット中にばら撒いていた、それを私が何度も指摘してきた、という経緯がありまして、kkneko氏のその悪宣伝は今現在も続いております。
物事に対し色んな考えや感じ方が有るのは当然ですし、それを意見として表明するのも自由だと思いますが、その意見に他の誰かの利益を損ねるような嘘・誤魔化しが意図的に含まれている場合はそれを糺さなければネット上に事実と違う情報が蔓延り、それによって不利益を被る人間も出てきます。
彼kkneko氏が堂々と意見を交し合ってくれるのならばそこだけで済ませられる話ですが、彼は反論出来なくなった後も同じ様な虚偽情報をばら撒き続けています。
捕鯨に関しては、それが持続的に利用出来る資源を対象にする限りにおいて、なんら批判される謂れの無い、環境に適合した食糧生産であって、近年真水資源を初めとした陸上資源の減衰等の「畜産農業の限界」が見えている現状もある事ですし、反捕鯨派の方達にはイメージに任せた批判ではなく筋の通った「捕鯨してはいけない理由」を提示するべく努力をしていただきたい、と考えています。
toripanさん、こちらの意見を聞き入れていただき、ありがとうございます。
建設的な意見の交換をしていきましょう。
よろしくお願いいたします。
興味深い文章ですが、捕鯨日本文化論はどうでしょうか?確かに、捕鯨が日本の伝統文化であるのは事実ですが、この問題の本質は、科学的データに基づいた資源の持続的利用の原則を例外なく適用するか否かだと思います。反捕鯨を支持される方々がよく引用するモラトリアムや南氷洋サンクチュアリー、また各種の国際条約は、本来は絶滅危惧種の保護という目的のためであり、別に鯨が特別な動物であるからではありません。しかし現在の反捕鯨は、鯨を特別な動物ととらえ資源量に関係なく世界的な捕鯨の禁止を最終的な目標としています。現在の反捕鯨の理由は大部分感情論であり、問題を大きくしている原因は感情論に基づき「捕鯨=絶対悪」としている反捕鯨国側の方が大きいのではないでしょうか?
反捕鯨国に住んでいるので良くわかるのですが、多くの方が反捕鯨を支持するのは理屈で無い部分が大きいと感じます。つまり、反捕鯨が絶対でありそのための理屈が後から付いてくるから、議論が平行線になってしまうんだと思います。
ガマクジラさん、ようこそ。
書き込みありがとうございます。
確かに感情論で話している人が多いように感じますね。
ただ、感情論に感情論で反論してもあまり効果がないので、いろいろと考えているという訳です。
ほかの皆さんはどうかはわかりませんけど、僕も最近では捕鯨について議論があるとつい何かいいたくなるのは、僕の感情が動いているからでしょう。だからあまり人のことは言えません。
なんで鯨の話になるとつい感情が動いてしまうのでしょうね?
ご返事有難うございます。
感情的になる理由ですが、反捕鯨国の方々は鯨に対する愛着が非常に強い事も一つですが、記事の中で言及されているように、この問題が環境保護の象徴のように捉えられている事も大きいと思います。また、メディアも「一方的に日本の主張は間違っている、調査捕鯨も実態は商業捕鯨」と中立ではなく反捕鯨の姿勢が明確であるために、反捕鯨が絶対的な正義であるという価値観が醸成されていますから….。ただ、これはあくまで一般論ですので、中には冷静にこの問題を捉え、反捕鯨の立場から日本の見解に理解を示す方々もいらっしゃいますが、やはりあくまで少数ですね。
一方の日本側はどうかといえば、捕鯨問題を日本の固有文化に対する干渉として捉えられる傾向が強いと思います。また、原住民生存捕鯨が認められているのに日本の沿岸捕鯨はダメという理解に苦しむような2重基準が存在するために、より理不尽に非難されているという被害者意識を増大させ、感情的になりやすいのだと思います。
また、捕鯨問題を日本固有の文化として説得するという点ですが、これは「文化の保存」対「環境保護」という議論になってしまいます。それに、焦点を「日本」という特定の国の文化に限定してしまうので、反捕鯨の視点からすると自己中心的で傲慢な印象を受けるのではないでしょうか?
欧米の人で感情的な反捕鯨論者は、歴史的な流れが欠落してて
(「The COVE」などの影響で)上から目線で 現状だけ 科学や法的なことを考えずに
自己主張してるのが ほとんどだよ。
>>ガマクジラ氏
外人の実情のわからない意見は、無視すれば良い。
日本は、沿岸でも(北海道の辺り)捕鯨してますよ。つい先日 50頭位 ミンク鯨を捕獲した。
日本の原住民生存捕鯨漁法は、水産資源の管理や 法律面で駄目だと思う。
アメリカは、捕鯨に関して 本当に科学的なデータが無かったり あえて伏せてたりし 学術的に相手にされてないようなマスコミのイメージ操作だけが いきっかてて異常だよ。
狩猟のときに (トリカブトの)毒を使うため 日本の法律に抵触する。
この漁法は、人間でも 傷に毒入ると 死ぬから かなり危険だよ。
原住民生存漁法を先進国で支持する人は、 人種隔離政策を行いたいのや
原住民を美化しすぎてる(実際は自称原住民による乱獲や 生態系に負担のかかる可能性が高い)。
例) アイヌのエゾ鹿の乱獲。
2010年11月2日、ついに太地町の町長たちとアメリカの自然保護団体が公に討論しますね。どんな討論になるのか興味深いです。
あんたら全員貧乏だろ
11/2の討論って結局どうなったのかな?
気になりまする。
この前やっと太地町に行けました。
特に津波の影響もなかったようです。景色はきれいでしたが、
特にこれといった珍しいものはないでした。
でもクジラのベーコンは絶品でした。豚肉とマグロを足したような
感じでおいしかったです。
1.調査捕鯨の鯨を食べてしまう。(科学研究の対象物を普通は食べない)
>食べるの本音で調査は建前だと思う
2.捕鯨は日本の伝統だと言っているが、その捕鯨方法は伝統的なものではない。
>伝統漁法?で取っていたら採算性がない、北極園の人もエンジン付きの船で採る。日本が特別でもない。
3.日本近海での捕鯨を許可する代わりに、北極海での捕鯨はやらないでほしいという提案を却下した。
>これは知らなかった、何故蹴ったのか理解不能。
4.鯨を食べるのは北極海沿岸の作物がほとんど採れない地方に限られているのに、日本人は豊かな食生活が可能にもかかわらず鯨(特に北極海の)を食べることにこだわる。
>食は豊かではなかった、歴史上日本は栄養不足で餓死している、それがなくなったのは近代化してからにすぎない。
地産地消でやっていける国は経済大国ではない、珍しいものを求めて輸入するのが人として普通。
そもそもの日本叩きの原因は日本人がただ英語で正当に反論する機会があまりにも少ないのに対し、反捕鯨団体は世界の動物愛護者を相手に頻繁に宣伝しているからであり、それは海外が中韓のロビー活動に負け続けて理不尽な戦後責任を取らされ続ける事と同じ。
つまり一番の問題は日本の英語教育の遅れ。
つまりディベートしてこそ対等な立場を主張できる英語圏世界の中で日本は常に殆どなにも語らない国であると映ることでありインターネットが一般的になった今では英語で反論する人が圧倒的に少数である事が彼らの横暴を認めていると彼らに受け止められているだろうと考えられることである。
、、、と思います。