2016年のニュピ

今年もニュピにバリ島に行ってきました。今回印象に残ったことは三つありました。

まずひとつは、日が昇る前にブサキ寺院に行き、入口で日の出を待って入っていきました。とてもきれいでした。アグン山が朝日に輝き、神々しい感じがしました。しかもアグン山の全容が見えました。滅多にないことです。

二つ目は、星が美しかったことです。普段のバリ島は湿度が高いから星はあまり見えないのですが、今回ニュピの前々日とニュピの夜は満天の星でした。目が悪いので最近は星があまり見えないのですが、それでも天の川がぼんやりと見え、星もあちこちに見えました。眼鏡をもっていけば良かったと悔やみました。ニュピが明ける夜には、外を見た瞬間、ドワーッと流れ星が流れました。天頂から地平線に向けてかなりの長さの流れ星でした。あんなに大きな流れ星を見たのははじめてでした。

三つ目は日蝕です。皆既日食のラインからははずれていたので部分日蝕だったのですが、それでも最も欠けたときには薄暗くなりました。あの暗さは不思議な暗さです。雲一つない晴天だったのですが、にも関わらず暗くなるのです。『日刊 気持ちいいもの』にこう書きました。

部分日蝕

ニュピの日。
午前8時頃からバリ島は
部分日蝕になる。
朝から晴れ、ギラギラとした太陽が
バリ島を包んでいたが、
次第に太陽の一部が欠け、
光が柔らかくなり、
晴れているのに薄暗くなる。
滅多に味わえない不思議な感覚。
世界に薄膜がかかり、
質量が失われたような風景。
日蝕が終わり、
すべてが日常に戻っても
一度産みつけられた感覚は、
消えることがない。

日刊 気持ちいいもの

今年はプリアタンのオゴオゴを見ました。スマホなどのデジタルデバイスで写真を撮る人が多く、その光景がなんとなくおかしかった。

ニュピでは瞑想を続けるので、内的な気づきが多いのですが、今年は内的な気づきについてはあまり意識はできませんでした。しかし、意識できなくても何かこころにインパクトはあったようで、日本に帰ってから朝起きるたびに何か感情に訴えられる夢を見るようになりました。

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