先日見た「ザ・コーヴ(The Cove)」に、水銀汚染の話が出てきたのだが、それに関連するような話が、今発売中のアエラ(09.11.2.No.51)に掲載されている。タイトルは『「鯨の街」の奇怪な検診』。
記事の詳細についてはアエラを読んで欲しいが、ポイントはイルカ(歯鯨類)を食べると高濃度のメチル水銀を摂取することになりそうだということだ。その結果、イルカ漁をしている太地町ではメチル水銀の検診がおこなわれた。実際にイルカの肉にはメチル水銀が多く含まれていることは厚生労働省のホームページにも掲載されている。厚労省のホームページで「妊婦」「水銀」のワードで検索するとそのページにたどり着く。
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/qa/051102-1.html
このページの問5に「妊婦が注意すべき魚介類の種類とその摂取量(筋肉)の目安」があるが、バンドウイルカは「1回約80gとして妊婦は2ヶ月に1回まで(1週間当たり10g程度)」と書かれている。ほかの魚の記述と比べて格段に摂取許容量が少ないことがわかる。つまり、それだけ濃度が高いと言うことだ。
厚労省のホームページでは許容量を守れば妊婦が食べても問題ないかのように書かれているが、メチル水銀は脳に蓄積していくと言われている。もしそれが本当であれば許容量を設定すること自体ナンセンスだ。
記者会見でシホヨス監督は「水俣で会った医師はお寿司を食べなかった。なぜ食べないのかと聞いたら、マグロなど食連鎖の上位にいる魚は水銀で汚染されているので食べないと答えた」と言っていた。その医師はたぶんこの人だろうと推測して電話で質問したら「確かにその話はした」と答えた。
僕はしばらくマグロなどを食べることをやめる。お寿司を食べるときには食連鎖の低位にいるものにしよう。