大正9年発行の世界聖典全集「耆那教聖典」を読んだ。
本の扉を開き、1ページ目に「耆那教聖典」と、きれいな枠囲いに書かれていて、次のページにただ一行「訳者 鈴木重信」とある。
その本の最後に「故鈴木重信君を憶う」という文があり、それが16ページにもわたっていた。
耆那教聖典には「瑜伽論(ヨーガ・シャストラ)」「入諦義経(タットヷ−ルター・ディガマ・スートラ)」「聖行経(カルパ・スートラ)」の三典が入り、付録として三典の注釈と「耆那教論」が入っているが、目次にはその文、つまり「故鈴木重信君を憶う」のことは書かれていない。
目次前に置かれた凡例にこのようなことが書かれていた。