創出版による「The Cove上映会とシンポジウム」

2010年6月9日におこなわれた、創出版による「The Cove上映会とシンポジウム」に行ってきました。このシンポジウムの直前に「ザ・コーヴ」を上映予定していた映画館二館が上映中止を発表したため噂を呼び、大変な盛況になりました。

まずは日本版の「ザ・コーヴ」が上映されました。ところどころ「?」と思ったところがありました。しかし、それは映画のなかの一瞬のことなので明確にココとなかなか指摘できないのですが、字幕が違うのか、画像を抜いたのか、いままで観てきた「The Cove」とはいくつか少し印象の違うところがありました。それらは僕の思い違いかもしれませんが、明確に指摘できるところはふたつありました。ひとつは、映画がほぼ終わるときに観客に向けて「行動を起こそう」的なことが伝えられていたのですが、それが抜けていました。それから、エンドタイトルが終わって映画が終わる直前に、クスッと笑えるようなシーンが挿入されていたのですが、それがカットされていました。太地町の警察官とおぼしき年配の人にスタッフがクジラの形をした風船を見せるシーンなのですが、多分その警官の顔をアップにして笑顔がそこに出て来ないとこの笑いの理由がわからないのでカットしたのでしょう。とにかく、日本人の表情はことごとくモザイクがかけられていました。かえってモザイクの方が不気味に感じます。すりガラスのようなモザイクだったので、うっすらと表情というか雰囲気が伝わってくるのです。

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「ザ・コーヴ(The Cove)」自主上映会再び

エルザ自然保護の会の辺見栄さんから「The Cove」の自主上映会をやるのでBlogに告知してくださいと連絡が来た。

「一般上映が6月にはなされるのに、どうして自主上映をするのですか?」と質問したところ、「一般上映版は太地町と水産庁が納得いくように字幕が変更されているからです」と返答が来た。

一般公開版では骨抜きにされてしまうテロップに、本当は何が書かれていたかを伝えるために自主上映会をするそうだ。

イルカの水銀汚染を訴えるための内容を、水銀含有量は基準範囲以内ですってテロップだけ変えるのだろうか? 一般公開されたら、そちらも見てみないとどういうことかよくわからないな。

オリジナルに近いテロップで見たい人は自主上映版を見ると良いらしい。詳細はこちら。

概要

「THE COVE」( ザ・コーヴ )上映 トークセッション

時: 2010年3月30日(火)

間: 19:00~22:00 *受付は18:40~

参加費:無 料(但し事前予約・当日受付でお渡しする簡単なアンケートへの記入が必要です。)

*詳細は下記をご参照ください。

場: 武蔵野芸能劇場(3階)小劇場 東京都武蔵野市中町1丁目15番10号

アクセス:JR三鷹駅 下車 北口から徒歩1(中央線(特快も停車)、総武線、東西線)

*北口を出て、右、線路沿いに歩いて、徒歩1http://www.musashino-culture.or.jp/geinou/index.html

主催・共催:映画とお話の会 代表 遠藤洋一 東京都福生市武蔵野台1-3-7 FAX 042-552-5156

エルザ自然保護の会、CIRCLETDRUMAGIKPangeaSeed

ご予約方法:メールにてお申し込みください E-mail umecham@jcom.home.ne.jp

*件名を「330日イベント申し込み」として、①お名前、②ご住所、③お電話番号4メディア関係の方は会社名を明記の上、上記メールアドレスまでお申し込みください⇒後日、受付担当者から「整理番号」を記載したメールを返送いたします。こちらが届いた段階で、座席が確保(自由席)されたこととなります。⇒当日、受付にお名前、整理番号をお伝えいただき、受付を済ませてからご入場ください。

*座席に限りがあるため、満席の場合は、ご予約いただいてもお断りさせていただきますが、ご了承ください。

*ご持参になったものを飲食される場合は1階及び3階ロビーをお使いいただけます。

The Coveアカデミー賞受賞とEnglish Journal

「ザ・コーヴ(The Cove)」がアカデミー賞を受賞しました。

今月発売のEnglish Journalにザ・コーヴの主人公、リチャード・オバリー氏のインタビューが掲載されています。オバリー氏の紹介文を僕が書かせてもらったので掲載誌が届きました。

「The Cove」という映画は日本のメディアにはどこも悪者のように書かれていますね。でも実際に見るとそうでもないですよ。見る人によってみんな言うことが違います。つまり、それは感じる場所がたくさんあり、現実の複雑な状態が表現されていると言うこと。確かに太地町の漁師は悪者のように見えるかもしれませんが、冷静な目を持った人には煽るような映像はすぐにわかるので心配することはありません。まずはこの映画を撮った人たちが何を言いたかったのかをじっくり感じてみればいいのです。そのうえで反論なり・賛意なりを示せばいいでしょう。

煽るような言葉や映像に惑わされて、自分が感じるべきことを見失わないようにするのが大切ですね。